「矯正治療で歯並びを整えたいけれど、矯正器具が目立つのは困る」
「矯正治療中でも、なるべく日頃と変わらない生活をしたい」
「インビザラインは良さそうだけど、それ以外の選択肢はないの?」
このようにお感じの方はいらっしゃいませんか。
近年、目立ちにくさや、食事や歯磨きのときに自在に外せる使い勝手の良さにより、インビザラインなどのマウスピース矯正が町田歯科でも人気です。
マウスピース矯正にはいくつかのブランドがありますが、新たな選択肢としてSmartee(スマーティー)矯正が登場しました。まだ馴染みのない方も多いかもしれませんが、Smartee(スマーティー)は世界52カ国以上で展開されているグローバルな矯正ブランドです。
今回は、そんなスマーティー矯正の特徴や、メリット・デメリットについて解説していきます。
スマーティー矯正とは

スマーティー矯正は、中国のスマーティー・デンチ・テクノロジー社が2004年に開発したマウスピース矯正システムです。
インビザラインなどと同様に、透明で薄いマウスピース(アライナー)を歯にはめて、少しずつ歯を理想の位置に動かしていく方法で、従来のワイヤー矯正のように金属の装置を歯に固定する必要がありません(※)。
スマーティ矯正は、3Dデジタル技術に加え、AIを導入することで、治療の精度を大幅に高めることに成功しました。
20年ほどの間に、中国から欧米諸国まで世界52カ国以上に展開され、80万人以上が利用するまでに成長しています。
(※)マウスピース矯正とワイヤー矯正の違いについては、どちらにもメリット・デメリットがありますので、比べてみよう!マルチブラケット矯正とマウスピース矯正のコラムをご参照ください。
スマーティー矯正の種類
スマーティー矯正には、年齢や症状に応じて4つの製品ラインナップが用意されています。それぞれの特徴を見ていきましょう。
Smartee GE(スマーティー ジーイー)

Smartee GEは、成人向けの標準的なマウスピース矯正です。複数の治療モジュール(※)により、一人ひとりの歯並びに合わせた柔軟な治療計画を立てることができます。

交差咬合(こうさこうごう)や過蓋咬合(かがいこうごう)、開咬(かいこう)といったさまざまな不正咬合(悪い歯並び)に対応し、「前歯のガタつきだけ治したい」という部分矯正から、「全体的にしっかり整えたい」という全顎矯正まで、幅広い症例の治療を可能にします。
(※)モジュールはS1~S7まであり、S1は標準的な矯正に対応し、S5では回転移動なども実現します。S6やS7ではコラムでもご紹介した便宜抜歯(べんぎばっし:矯正治療において歯を並べるスペースを確保するために行われる抜歯のこと)が必要な症例にも対応できるよう設計されています。
Smartee GS(スマーティー ジーエス)

Smartee GSは、歯並びを整えると同時に、下顎を適切な位置に移動できるシリーズです。
顎変形症(がくへんけいしょう)についてのコラムで解説したように、マウスピース矯正では、「下顎が後ろに下がっている」「顎のズレがある」といった骨格的な問題には対応が難しく、外科手術やワイヤー矯正との併用が必要とされてきました。
Smartee GSの最大の特徴は、マウスピース自体に顎の位置を誘導する機能(下顎再定位技術:Mandibular Repositioning Technology)が組み込まれているため、上述の下顎後退症や骨格的な不正咬合にも対応できる点が挙げられます。
これにより、いわゆる「口ゴボ」(口元の突出)や、Eライン(※)の改善などを目指すことも可能になりますし、成長期の方や外科手術を避けたい方にとっても画期的で、次世代型マウスピース矯正として注目されています。
(※)Eラインとは、アメリカの矯正医であるリケッツ先生が考案した、鼻先と顎先を結ぶ直線のことで、このバランスが横顔の印象に関係しています。より詳しくは、歯並びや骨格が決める!?お顔の印象のコラムをご覧ください。
Smartee Teen(スマーティー ティーン)

Smartee Teenは、10代の成長期にあるお子さんを対象としたマウスピース矯正です。乳歯と永久歯が混在する混合歯列期から、すべて永久歯に生え変わった永久歯列期に対応しています。
成長期にある方々の歯並びを整えるだけでなく、歯並びを悪くするような口呼吸や舌癖(ぜつへき:舌のクセ※)などの口腔習癖の解消も同時にできるのが特徴です。
(※)お子さんの歯並びに影響を及ぼす口腔習癖については、お子さんの歯並びに影響する癖とは?のコラムで詳しく解説しておりますので、併せてご参照ください。
Smartee Kinder(スマーティー キンダー)

Smartee Kinderは、乳歯だけの時期(乳歯列期)から混合歯列期にかけての小さなお子様を対象にした矯正システムです。
この時期の矯正は予防矯正とも呼ばれ、歯並びの土台となる顎の発育をサポートしながら、本格的な矯正治療の必要性を減らすことを目指しています。
Smartee KinderとSmartee Teenには、ディズニーやマーベルとのコラボレーションも取り入れられており、パッケージやアライナーケースに人気キャラクターがデザインされています。
スマーティー矯正のメリット
では、スマーティー矯正ならではのメリットをご紹介していきましょう。
顎の位置を調整するアプローチができる

先ほどもお話ししたとおり、下顎が後退しているケースや、顎のズレを伴う歯列不正では、ワイヤー矯正と外科手術の併用が必要とされてきました。
スマーティー矯正では、顎の位置関係を調整できる仕組みが取り入れられており、歯並びを整えると同時に、下顎の位置も調整することができるようになっています。これは、他のマウスピース矯正にはない大きなメリットです。
上顎の横幅も広げられる

上顎骨の横幅が狭い歯列不正の方は、横幅を拡大しないときれいな歯並びにはなりません。
これも、今までのマウスピース矯正では難しかったのですが、スマーティー矯正のマウスピースには、横幅を広げる働きが組み込まれているため、上顎骨の横幅の狭さも改善できるようになります。
日中用マウスピースと夜間用マウスピースの使い分け

スマーティー矯正の最上位プランでは、日中と夜間でマウスピースを使い分けるデュアルシステムがあります。
日中に使うマウスピースは柔軟性があり、装着時のストレスを軽減する設計になっています。一方、夜間に使うマウスピースは硬めの素材で、しっかりと矯正力を歯に伝えることを目的としています。
「仕事中や外出時は違和感を減らしたい」という希望に応えられる仕組みで、矯正治療を無理なく続けられる配慮がされています。
あらゆる年齢層に対応できる

Smartee Kinderは10歳まで、Smartee Teenは16歳まで、Smartee GE・GSは成人向けと、年齢や成長段階に応じた製品ラインナップが揃っています。
特にお子さんの歯列不正では、歯並びに悪影響を与えるお口の癖への対処が重要になりますが、お伝えしたように、スマーティー矯正には、口腔習癖の改善を目指す仕組みが備わっているので、この点は親御さんとしても安心材料になるでしょう。
ディズニーなどとのコラボレーション
Smartee TeenやSmartee Kinderなど、ディズニーやマーベルとコラボレーションしている点も、スマーティーの特徴に挙げられます。
パッケージやケースなどにディズニーやマーベルの人気キャラクターが描かれており、世界的に有名なブランドとコラボレーションすることで、お子さんの矯正治療への意欲を高める工夫がされています。
費用が安い

矯正治療は自由診療のため、どうしても保険診療より高額になりますが、スマーティー矯正は中国のブランドであり、有名なインビザライン(アメリカ)より後発で、また、インビザラインほどの知名度もないため、費用は安価になる傾向があります。
スマーティー矯正のデメリット
ここまでスマーティー矯正のメリットを挙げてきましたが、もちろんデメリットもあります。
対応している歯科医院が少ない

上でも触れましたが、スマーティー矯正は日本への導入がインビザラインより後発のため、取り扱っている歯科医院はまだ限られており、お住まいの地域によっては、近くに対応医院がないということも考えられます。
治療を検討する際は、まず公式サイトや各歯科医院のホームページで取り扱いの有無を確認することをおすすめします。
日本での実績が少ない

世界的には80万人以上の治療実績がありますが、日本国内での症例数はインビザラインと比べるとまだ少ないのが現状です。そのため、ネット上で日本人の体験談や口コミを探しても、情報が限られている場合があります。
装着時間の自己管理が必要

インビザラインの治療期間と注意すべきポイントのコラムでもお話ししましたが、スマーティー矯正に限らず、マウスピース矯正では、1日20〜22時間以上の装着が推奨されています。
食事と歯磨きの時間以外は基本的に装着し続ける必要があり、自己管理ができないと治療期間が延びたり、期待した効果が得られなかったりする可能性があります。
自分の歯並びの状態や希望に合った矯正方法を選択しよう

今回は、比較的新しいマウスピース矯正である、スマーティー矯正についてお話ししました。
日本ではまだ馴染みがないスマーティー矯正ですが、「顎の位置を調整する」「上顎骨の幅を広げる」といったメリットに加え、モチベーションを高める工夫が施されるなど、他にはない特徴がたくさんあります。
一方で、対応医院がまだ少なく、日本での実績が限られている点には注意しておきましょう。スマーティー矯正に興味を持たれた方は、まずは取り扱い医院で無料カウンセリングを受けて、ご自身の症例に合っているかどうかを確認してみてください。
矯正治療の技術も進化していきますが、大切なのは、確かな診断に基づき、ご自身歯並びの状態や、希望に合った矯正方法を選択することです。自分の歯並びにはどんな矯正方法が良いのか、きちんと把握したうえで矯正治療をしたいとお考えの方は、日本矯正歯科学会の認定医も在籍する、町田駅すぐそばの町田歯科へお気軽にご相談ください。








