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町田歯科・矯正歯科の予防歯科について

一生モノの歯を末長く残すために

「歯科医院は、悪化した虫歯や歯周病を治療する場所」。多くの皆さまはこのような認識をお持ちかもしれませんが、実はもう一つ大切な役割を担っています。それが「虫歯や歯周病を未然に防ぐための予防」です。

これは町田歯科のホームページで繰り返しお話ししているトピックですが、大切なことなので繰り返します。実際に歯を失った方の多くが「失ってはじめて歯のありがたさに気付いた。もっと早くから予防をしておけば良かった」と、口を揃えます。もちろん悪化した歯の治療は大切ですが、「一にも予防、二にも予防」が町田歯科の基本的な考え方です。

一生モノの歯を末長く残すために

日本とスウェーデンの違い

今から30年以上前の1989(平成元)年、厚生省(現在は厚生労働省)と日本歯科医師会が「8020(ハチマルニイマル)運動」をスタートしました。これは「80歳で20本以上の歯を残そう」という啓発活動です。

全部で28本ある永久歯(親知らずを除く)のうち20本が残っていれば、食べ物を噛んだり会話をしたりといった日常生活を不自由なく送れるといわれています。この啓発活動の成果もあり、80~84歳の「8020」達成率は2007年に25%、2017年には50%を超えました。しかし平均残存数は13本と、まだ低い水準といわざるを得ません。

歯科医療先進国のスウェーデンの場合、80歳代の平均残存数は21 本。かつてはスウェーデンも日本と似た状況でしたが、1970年代に世界ではじめてプラークコントロール(虫歯や歯周病の原因となる細菌の塊を除去する)という予防の概念を取り入れてから、状況が大きく変わったといいます。
スウェーデンの事例は、まさに「一にも予防、二にも予防」を徹底することが、末長い歯の健康につながることを証明しているのです。

歯の自然治癒力を最大限に活かす

スウェーデンでは、歯を削る治療は極めて少ないと報告されています。国民的なレベルで予防が徹底されているため、削らなければならないほど症状が悪化しないからです。

町田歯科も「虫歯は極力削らずに治療する」を基本的な方針にしています。歯は一度削ってしまうと、決して元通りにならないからです。歯科医療の技術が進化した現在は、削った部分を修復する「詰めもの・被せもの」も良いものが出ています。しかしやはり、天然の歯にはかないません。長い人生を通しての「一生モノ」である歯を削るという決断には、慎重すぎるほどの慎重さが求められるのです。

歯の自然治癒力を最大限に活かす

実は私たちの歯には、軽度の虫歯なら修復してしまう自然治癒力が備わっています。食事をすると虫歯菌が繁殖し、歯の表面をわずかに溶かす「脱灰」(だっかい)が起きます。すると唾液が虫歯菌の繁殖を押さえ、「再石灰化」と呼ばれる働きによって歯を自動的に修復するのです。この「再石灰化」を機能させるためには、予防によって口の中を清潔に保っておくことが大切です。

町田歯科の予防歯科の特徴

医学的エビデンスにもとづいた予防

町田歯科は「カリオロジー」をもとに治療の判断をします。カリオロジーとはカリエス(虫歯)とオロジー(学問)を組み合わせた造語で、簡単にいうと「医学的エビデンスにもとづいて虫歯の原因を断つ」という考え方です。

町田歯科では最新のガイドラインや論文などの情報をもとに、以下のようなメインテナンスを中心とした予防に力を入れています。

医学的エビデンスにもとづいた予防

1.PMTC

専用の機器を用いて、ご家庭のブラッシングでは除去できない汚れ(細菌の固まり)を除去。

2.ブラッシング指導

ご家庭でできるセルフケアであるブラッシングの方法を指導。

3.フッ素塗布

「再石灰化」を促進するフッ素の塗布。

4.最適な歯磨き粉

虫歯リスクが高い患者さん、歯周病リスクが高い患者さんなど、一人ひとりにあった歯磨き粉を複数の種類から選択。

5.生活習慣の改善

虫歯や歯周病を未然に防止する生活習慣を見直すための指導。

町田歯科では以上の予防を、「歯科衛生士」の国家資格をパスしたスタッフが行います。また、保育士の資格を持った歯科衛生士も在籍していますので小さいお子様でも安心していらっしゃってください。

カウンセリングを大切に

お口の中の状態や、予防に対する考え方は、一人ひとり異なります。町田歯科ではカウンセリングを通して患者さんのお悩みを理解し、歯科医療のプロの目でお口の状況を正しく把握した上で予防のプランを立てます。

歯科医師や歯科衛生士の独断ではなく、患者さんの意思を尊重した選択を何よりも大切にしています。納得のいく選択肢をご用意できるよう努めますので、町田歯科のカウンセリングをご予約ください。

カウンセリングを大切に

予防歯科をご検討の患者さんへ

近年は「健康寿命」という言葉を耳にする機会が多くなりました。これは元気に自立して過ごせる年齢のことです。日本の平均寿命は男性が81.64歳、女性が約87.74歳(2020年)ですが、健康寿命は男性が72.6歳、女性が75.5歳と報告されています。つまり平均寿命と健康寿命の間には男性で約9歳、女性で約12歳の開きがあり、人生最後の10年を健康的に過ごせない方が多いのです。

歯についても、同じではないでしょうか。これからは「人生100年時代」といわれる中、最後の10年20年を歯が残っていない状態で過ごすのは心もとないことです。また「全身の健康は歯から」といわれる通り、歯が健康であれば健康寿命を伸ばせる可能性も高まります。楽しい人生を送るためにも、ぜひ予防歯科をご検討ください。