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虫歯治療

口臭外来って何?

スメハラ(スメルハラスメント)という言葉もある現在、お口のニオイは気になりますよね。口臭はとてもデリケートな問題なので「悩んでいるけど相談しにくい」「どのように治療すれば良いのかわからない」とお考えの方は多いのではないでしょうか?

そこでおすすめしたいのが口臭外来です。口臭外来では、専門的な検査によって口臭の原因を特定し、適切に治療を行うことで、お口の不快感や不安な気持ちを解消します。

今回は、そんな口臭を科学的根拠に基づいて治療する口臭外来についてご紹介します。

口臭について

口臭について

2024年の厚生労働省の歯科口腔保健の実態等に関する調査によると、歯や口の健康に関しての悩みとしては「歯の色」が20.4%で最も高く、「口臭」は15.7%と第4位でした。

この調査結果から、多くの方が口臭に関する悩みを抱えていることが伺えます。そして口臭はいくつかの種類が存在し、それぞれに原因も異なります。

口臭の種類や原因については、詳しく知ろう!口臭の種類、原因と対策のコラムで詳しく解説していますので、ここでは復習もかねて、軽く触れる程度にとどめます。

口臭の種類

詳しく知ろう!口臭の種類、原因と対策

朝起きた時や、空腹時や飲食時、緊張した時などに発生する口臭を生理的口臭といいます。思春期や更年期、妊娠した時などにもこの生理的口臭が発生することがあります。

生理的口臭は、体調やホルモンバランスの変化により、唾液の分泌量が減るために起こるもので、病的なものではありません。

それとは異なり、虫歯歯周病、磨き残し、舌苔(ぜったい:舌に付着する白いコケのようなもの)が原因となる口臭は、病的口臭と呼ばれます。鼻炎や胃酸の逆流、糖尿病などの全身疾患も、病的口臭の原因になることがあります。

ほかにも、口臭がないのに口臭がすると思い込んでしまう心理的口臭なども口臭の種類に挙げられます。

口臭の原因物質は?

口臭の原因物質は揮発性硫化物

口臭の原因物質として主なものは、硫化水素(卵が腐ったような臭い)、メチルメルカプタン(タマネギが腐ったような臭い)、ジメチルサルファイド(腐ったキャベツのような臭い)の3つがあります。

口臭の種類や原因物質について、より詳しく知りたい方は、上でご紹介した詳しく知ろう!口臭の種類、原因と対策のコラムをご参照ください。

口臭外来とは

口臭外来とは

それではここからは、今回のテーマである口臭外来についてお話ししていきましょう。冒頭でも触れたように、口臭外来は、口臭を気にしている方を対象に検査や治療を行う専門外来のことです。

ちなみに、歯科医院で標榜が認められている診療科は歯科、小児歯科矯正歯科、歯科口腔外科のみで、口臭外来という標榜科目は認められていません。
口臭「外来」であって、口臭「科」ではないのは、このような理由からです。

口臭外来での検査・診断

口臭外来での検査・診断

口臭外来では、口臭の原因を診断するための各種検査を行います。

口臭測定器を使って科学的に臭いを分析するほか、口腔内の清掃状態、唾液の量、虫歯歯周病の有無、舌や歯、入れ歯や詰めもの・被せものなどを検査し、口臭の原因を探ります。そして検査結果をもとに、上述の口臭のタイプを診断します。

口臭外来での治療

診断結果をもとに治療計画を立案し、プログラムに沿って治療を開始します。

虫歯や歯周病が口臭の原因の場合

口臭外来での治療:虫歯や歯周病が口臭の原因の場合

口臭の原因が虫歯歯周病の場合は、そのまま放置せず、できる限り早く治療を行うことになります。虫歯も歯周病も口腔内の細菌による感染性の疾患です。進行すると症状が悪化するだけでなく、口臭も強くなるので、早めの治療が大切です。

舌苔が口臭の原因の場合

口臭外来での治療:舌苔が口臭の原因の場合

舌苔に対しては口腔ケアを重点的に行います。舌苔は舌の表面に細菌の塊が付着した状態です。舌を磨く専用のブラシを使い、丁寧に取り除くことで口臭は軽減されるでしょう。

ドライマウスやその他の要因が原因の場合

口臭外来での治療:ドライマウスやその他の要因が原因の場合

コラムでもご紹介したドライマウス(お口の乾燥症)の関与が疑われる場合は、乾燥を防ぐための人工唾液や、唾液の分泌を促す薬が処方されることがあります。

病的でない口臭については、生活習慣の改善や口腔ケアが中心となります。口腔内を清潔に保つことはもちろんですが、規則正しい生活を送ることで自律神経が正常化され、唾液の分泌が増えると、口臭も軽減されるようになってきます。

口臭外来の治療費

口臭外来の検査や治療は、基本的に自由診療(健康保険の適用外)です。ただし、口臭の原因が虫歯や歯周病と診断された場合、その治療費は保険診療の対象となることもあります。耳鼻咽喉科や内科的な病気が原因の場合も同様です。

それぞれの医療機関が独自に治療費を設定していますので、詳細はかかりつけの医療機関で相談してみるのが良いでしょう。

口臭のセルフケア

最後に、口臭のセルフケアについてお話しします。口臭のセルフケア方法は色々ありますが、中でも比較的取り組みやすいものを紹介します。

仕事や学業などで忙しく、口臭が気になるけれど口臭外来をすぐに受診できないという方は、ぜひ参考にしてみてください。

食事の工夫

口臭のセルフケア:食事の工夫

ニラやニンニクなど臭いの元になりそうな食べ物はできるだけ避けましょう。また、飲酒も口臭の原因になりますので、飲み過ぎには注意してください。

日頃のお口のケア

インプラントも本来の歯と同様のケアを忘れずに

普段の歯ブラシを中心としたセルフケアに、歯間ブラシやデンタルフロスなどのデンタルケアグッズも追加して使用しましょう。

歯ブラシだけでは取り除けない、歯と歯の隙間や歯と歯茎の境目の汚れを清掃することで、口腔内の細菌を減らすことができます。デンタルフロスの選び方や使い方については、デンタルフロスはどう使う?のコラムをご参照ください。

また、舌苔の量が増えるほど口臭は強くなります。多少の舌苔は誰にでもありますが、舌の表面に白い汚れが付着していたら、舌ブラシを使って丁寧に清掃しましょう。舌の表面を傷つけないように、優しく軽い力で磨くことがポイントです。

もし、使い方がわからない、自分に合った補助用具が知りたいという場合、町田歯科では、歯のクリーニングの際、歯科衛生士によるTBI(Tooth Brushing Instruction:歯磨き指導)も行っておりますので、お気軽にご相談ください。

禁煙

口臭のセルフケア:禁煙

タバコも口臭の原因の一つです。健康のためにも、この機会に禁煙に挑戦してみてはいかがでしょうか。

市販の禁煙グッズを使ってみるのが手軽ですが、これまで何度も禁煙に失敗しているという方は、医療機関の禁煙外来を受診してみるのも良いでしょう。

お口の乾燥を防ぐ

口臭のセルフケア:お口の乾燥を防ぐ

お口を潤すだけじゃない!唾液の持つすごい働きとは?のコラムでもお伝えしたように、唾液には、食べカスを洗い流す作用や細菌の増殖を防ぐ作用、粘膜を保護する作用など、様々な働きがあります。

しかし、ストレスや睡眠不足、体調不良などによって唾液の量が少なくなると、こういった唾液の作用が機能せず、口腔内が乾燥して口臭が強くなることがあります。

ガムを噛む、水分を取るなどして、お口の乾燥を防ぐことも大切ですが、身体のコンディションを整えることも意識してください。ストレスを溜めない、睡眠時間を十分確保するなど、日常生活を見直すことで唾液の量が増え、口臭が改善するケースもあります。

また、口呼吸は唾液が蒸発して水分が失われてしまいますので、鼻呼吸や口をしっかり閉じることも心がけましょう。

口臭外来で正しい口臭対策を

口臭は、それ自体が何らかの身体的な症状を引き起こすわけではありません。しかし、口臭は人に相談しづらいデリケートな問題。お口のニオイが気になって人とのコミュニケーションが消極的になる方もいらっしゃいます。

口臭外来は、そのような方を対象とした専門外来です。科学的な根拠に基づいて口臭の原因を特定し、原因に応じた適切な治療法をご提案いたします。

町田歯科は患者さんのプライバシーに配慮し、診療室は全て個室・半個室になっております。周囲の目を気にせず、リラックスできる環境を整えておりますので、デリケートなお悩みも安心してお伝えください。口臭が気になるという方も、町田駅徒歩3分の町田歯科に、どうぞお気軽にお問い合わせください。

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