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歯周病

ブルーラジカルで実現する痛みの少ない最新歯周病治療

痛みが少なく、身体に優しい次世代の歯周病治療である『ブルーラジカル治療』が注目を集めています。ブルーラジカル治療とは、2024年に実用化された世界初の歯周病機器、ブルーラジカルP-01を用いた治療です。

具体的には、青色レーザー光と過酸化水素を組み合わせて起こる化学反応により、強力な殺菌力を持つヒドロキシルラジカルを生成し、超音波振動とラジカル殺菌の相乗効果により歯周病を効果的に改善します。

歯周病

歯周病は本人が気が付かないうちに進行する厄介な病気です。放置すると歯を失うだけでなく、全身の健康にも深刻な影響を与えます。ブルーラジカル治療は、こうした歯周病の進行を抑え、歯を保存できる可能性を最大限に高めることができます。

今回は、そんなブルーラジカル治療について、特徴やメリット・デメリットなどを詳しくお伝えします。

ブルーラジカルとは

世界初の歯周病治療技術

ブルーラジカルP-01は、光線力学療法(Photo-Dynamic Therapy、PDT)と呼ばれる最新の治療技術を用い、歯周病をターゲットとした非外科的治療法として、世界で初めて実用化された歯周病治療器です。

ブルーラジカルP-01は、光線力学療法(Photo-Dynamic Therapy、PDT)と呼ばれる最新の治療技術を用い、歯周病をターゲットとした非外科的治療法として、世界で初めて実用化された歯周病治療器です(ネイチャーにもその記事が掲載されています)。

日本国内でも、厚生労働省の医療機器認定において、歯周治療・歯周炎・歯周ポケットの殺菌・スケーリングの効果が認められています。

国内企業と東北大学の共同研究により開発された純国産の医療機器として、2024年7月より全国の歯科医院で導入が開始されました。

革新的な治療の仕組み

ブルーラジカルP-01は、過酸化水素水の光分解反応によるラジカル殺菌技術を搭載した歯周病治療機器

ブルーラジカルP-01は、過酸化水素水の光分解反応によるラジカル殺菌技術を搭載した歯周病治療機器です。

冒頭でも触れたヒドロキシルラジカルという活性酸素を生成し、このヒドロキシルラジカルを歯周病菌に対して作用させることで、短時間で細菌を除去します。また、機材本体には超音波機能も搭載されており、歯面に付着している歯石やバイオフィルムの除去も同時に行うことができます。

活性酸素×超音波の相乗効果により、従来の歯周病治療ではアプローチが困難だった歯周ポケット内の細菌をしっかり除去できるのがブルーラジカル治療のこれまでにない特徴です。

ラジカル殺菌のメカニズム

3%の過酸化水素水に405ナノメートルの青色レーザー光を照射することで、強力な殺菌力を持つヒドロキシルラジカル(・OH)を生成し、わずか2分で歯周ポケット内の歯周病菌を99.9%殺菌します。

ブルーラジカル治療の核心となるものは、ラジカル殺菌と呼ばれる技術です。

知財図鑑でも解説されているとおり、3%の過酸化水素水に405ナノメートルの青色レーザー光を照射することで、強力な殺菌力を持つヒドロキシルラジカル(・OH)を生成し、わずか2分で歯周ポケット内の歯周病菌を99.9%殺菌します。

さらに、ヒドロキシルラジカルは光と水の力を利用した治療方法のため、周囲の組織にダメージを与えません。細菌の細胞壁を物理的に破壊する仕組みにより、耐性菌のリスクがなく、繰り返し治療を受けても効果が持続します。

ブルーラジカル治療の流れ

治療前の準備

ブルーラジカル治療の流れ:治療前の準備

治療開始前には次のような検査が行われます。

これらの検査により、患者さんの歯周病の状態を正確に把握し、一人ひとりの状態に応じた治療計画を立てます。

歯周ポケット内のラジカル殺菌処置

ブルーラジカル治療の流れ:歯周ポケット内のラジカル殺菌処置と超音波清掃

上でご説明したように、以下のような流れで処置が進められます。

  1. 歯周ポケットに3%の過酸化水素水を注入
  2. 405ナノメートルの青色レーザー光を照射
  3. 強力な殺菌力を持つヒドロキシルラジカルを生成
  4. ヒドロキシルラジカルにより歯周病菌を99.99%除去

超音波清掃

機器本体に搭載された超音波機能により、細菌の温床である歯石やプラークを効果的に除去します。

化学的な殺菌と超音波による物理的な清掃を同時に実行することで、より高い殺菌力を発揮します。

治療時間は1回あたり約15〜20分で完了し、1回の来院で複数本の治療が可能です。基本的には、1〜2週間に1度のペースでご来院いただき、4回を1クールとした施術を行います。

アフターケア

ブルーラジカル治療の流れ:アフターケア

治療後は良好な状態を維持するために、TBI(Tooth Brushing Instruction:ブラッシング方法の指導)を行います。生活習慣の改善やアドバイスも含めた継続的なサポートにより、歯周病の再発を防ぎます。

ブルーラジカルのメリット

外科的な処置が不要

ブルーラジカルのメリット:外科的な処置が不要

ブルーラジカル治療は、歯茎の切開を伴うような外科治療は行いません。

切開や縫合を必要としないため、術後の痛みや腫れが少なく、治療後の回復も早いことが特徴です。身体への負担が少ない、優しい治療法と言えるでしょう。

高い殺菌効果

ブルーラジカルのメリット:高い殺菌効果

ヒドロキシルラジカルによる強力な殺菌により、歯周病の原因菌を効果的に除去することが可能です。

従来の治療法では除去困難だった歯周ポケット深部の細菌にまでアプローチが可能で、短時間で歯周病の原因菌をほぼ全て殺菌できます。

痛みの軽減

ブルーラジカルのメリット:痛みの軽減

ブルーラジカル治療は、レーザー光と水(ヒドロキシルラジカル)の力で歯周ポケット内を殺菌するため、従来の治療法と比べて痛みが少ないことが特徴です。

麻酔なしで治療が可能なほど刺激が少ないため、痛みに敏感な方でも安心して受けていただけます。

治療時間の短縮

ブルーラジカルのメリット:治療時間の短縮

治療時間は歯1本あたり3〜7分1回の治療時間は約15〜20分程度と、従来の治療と比べて治療時間を短縮できるため、忙しい方にも適しています。

ブルーラジカルの注意点

自由診療である

ブルーラジカルの注意点:自由診療である

ブルーラジカル治療は保険適用ではありません、自由診療となるため、保険適用の治療と比べて治療費が高額になる点はデメリットと言えます。

一般的に、歯1本あたりの治療費は16,500円程度ですが、治療する範囲や歯周病の進行度合いによっても異なります。気になる方は、歯科医院へ直接問い合わせると良いでしょう。

継続的なケアが求められる

治療によって歯周病菌を除去しても、治療後のケアが不十分だと再発のリスクがあります。

健康な口腔内を維持するには、定期的な検診とクリーニング、適切なセルフケアの継続が不可欠です。

導入している歯科医院が限定的

ブルーラジカルの注意点:導入している歯科医院が限定的

冒頭でお話ししたとおり、ブルーラジカル治療は2024年に実用化されたばかりの先進技術です。

そのため、現時点(2025年8月)で治療を受けられるのは、一部の歯科医院に限られています。治療をご希望の方は、インターネットで検索するなど、ご自身で探していただく必要があります。

すべての症例に適応するわけではない

重度の歯周病により、骨が広範囲に失われているケースでは、他の治療法との併用が必要になることがあります。

歯科医院と相談し、噛み合わせや歯並びの改善も含めた最良の治療プランを立てましょう。

進化する歯周病治療

進化する歯周病治療

ブルーラジカル治療は、歯周病治療の分野に革命をもたらす画期的なものだと、ご理解いただけたでしょうか。

技術の発展によって、これまでの歯周病治療の常識が大きく変わろうとしています 。従来の治療法に不安を感じていた方や、歯周病の進行を食い止めたい方にとっては、有望な選択肢がまた一つ生まれました。

ただし、治療後の継続的なケアや、定期的な歯科検診の重要性は従来の治療と変わりません。治療を受ける際は歯科医師と相談し、最適な治療プランを立てることが大切です。

町田歯科は、常に先進の歯科技術をキャッチアップしつつ、患者さんに最適な治療を提供することを大切にしています。生涯にわたって健康な歯と歯茎を維持するために、歯周病治療をお考えの際も、町田駅すぐそばの町田歯科にお気軽にご相談ください。

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