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歯の治療全般

歯医者で血圧測定するのはなぜ?血圧と歯科治療の関係

「歯医者さんに行ったら、治療前に血圧を測られたんだけど、なぜだろう…」。そんな疑問をお持ちの方はいらっしゃいませんか?また、「普段の血圧が高いと、歯科治療ができない時がある…」と聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれませんね。

歯科治療は、緊張や不安、痛みに加え、局所麻酔薬の影響によって一時的に血圧が上がりやすい状態になります。

血圧が著しく高い状態のまま治療を進めてしまうと、思わぬ体調の急変や、出血が止まりにくくなるなどのトラブルを引き起こすリスクがあります。

そこで今回は、歯科治療で血圧測定が求められる理由や、治療が受けられる血圧の目安、また、安全に治療を受けるために気をつけるべきポイントについて解説します。

歯科治療で血圧測定が求められる3つの理由

歯科治療で血圧測定が求められる理由としては、以下のようなものがあります。

歯科治療は血圧が上がりやすいため

歯科治療で血圧測定が求められる3つの理由:歯科治療は血圧が上がりやすいため

冒頭でも触れましたが、歯科治療は血圧が上がりやすい要因が重なります。

まず、治療に対する恐怖感や不安といった精神的なストレスは、体内でアドレナリンの分泌を促し、心拍数の上昇や血管の収縮を引き起こします。さらに、治療中に痛みを感じた瞬間にもアドレナリンが放出され、血圧が一時的に跳ね上がることがあります。

加えて、エピネフリン(これはアドレナリンと同じ化学物質です)という血管収縮薬が微量に含まれている麻酔薬を使用する際は注意が必要です。麻酔の効果を長持ちさせて出血を抑える一方で、血圧をわずかに上昇させる作用も持っています。

このように緊張、痛み、麻酔薬など、各種要因が重なるので、普段の血圧が正常な方であっても、治療中に一時的に血圧が上がりやすくなることがあるのです。

血圧上昇による偶発症を防ぐため

歯科治療で血圧測定が求められる3つの理由:血圧上昇による偶発症を防ぐため

もし、血圧が高い状態で歯科治療を進めてしまうと、次に挙げるようなトラブルが起こることがあります。

出血が止まりにくくなる

抜歯などの外科的な処置では当然出血します。血圧が高いと血液が勢いよく流れ出てしまうため、止血に時間がかかることがあります。

起立性低血圧

治療中に高かった血圧が、診療台から急に立ち上がった際に一気に下がり、立ちくらみや失神を起こすことがあります。

脳卒中や心筋梗塞などの合併症

高血圧の合併症

治療中に血圧が急上昇すると、脳や心臓の血管に負担がかかります。動脈硬化が進んでいる方は血管が脆くなっているので、脳出血や心筋梗塞など命に関わる合併症(※)を引き起こすリスクが高くなってしまいます。

こういった様々な偶発症を防ぐために、歯科医院では治療前に血圧を測定します。

(※)高血圧の合併症については、高血圧の方の歯科治療のコラムで解説しておりますので、併せてご参照ください。

超高齢化社会で高血圧の患者さんが増えているから

歯科治療で血圧測定が求められる3つの理由:超高齢社会で高血圧の患者さんが増えているから

もう一つ、超高齢化社会を迎えている日本ならではの問題があります。それは、歯科医院を受診される方の平均年齢が年々上がっていることです。

こちらも高血圧の方の歯科治療のコラムでもお話ししたとおり、日本人の3人に1人は高血圧といわれ、年齢とともに高血圧のリスクは高まっていきます。加齢によって血管の弾力性が失われると、血圧が上昇しやすくなるため、注意しなくてはなりません。

また、ご自分が高血圧であることに気づいていない隠れ高血圧の方も少なくないので、気になる方は、一度きちんと血圧を計測するのが良いでしょう。

歯科治療時の血圧の目安

歯科治療時の血圧の目安

歯科治療当日に測定した血圧によって、実施できる治療内容が変わりますが、一般的な目安としては以下のようになります。

血圧の区分 収縮期/拡張期
(mmHg)
歯科治療の対応
正常範囲 140/90未満 血圧が正常範囲にコントロールできているなら、歯科治療の制限はありません。
軽度上昇 140~159/90~99 血圧測定しながらストレスの少ない治療を行います。
中等度上昇 160〜179/100〜109 局所麻酔が必要な処置は避け、応急処置が中心になります。
重度上昇 180/110以上 歯科治療は原則中止。内科への受診を優先します。

たとえば、抜歯やインプラントのような出血を伴う処置は、血圧が160/100mmHgを超えている場合、原則として延期が検討されます。

安全に歯科治療を受けていただくために

日頃から血圧を測る

安全に歯科治療を受けていただくために:日頃から血圧を測る

前述のように、普段から高血圧に該当する数値であっても、ご自身では気づいていない方は少なくありません。こうした隠れた高血圧は、歯科治療の安全性にも関わってきます。

まずは日頃から血圧を測り、ご自身の数値を把握しておきましょう。そして、歯科治療前にも血圧を測るようにしてください。

歯科治療は午前中が望ましい

安全に歯科治療を受けていただくために:歯科治療は午前中が望ましい

降圧剤の飲み方は1日1回〜3回と人によって異なりますが、朝の服用が含まれているケースがほとんどです。薬が効いている午前中のほうが、血圧が安定した状態で治療を受けやすくなります。

ただ、個人差があるため、血圧の変動や服薬状況、体調などを踏まえて歯科医師と相談すると良いでしょう。

血圧のコントロールを受けておく

安全に歯科治療を受けていただくために:血圧のコントロールを受けておく

血圧のコントロールが不十分な方は、歯科治療時に血圧が著しく変動する可能性があります。

健康診断で血圧の高さを指摘された方や、自宅で測っても高い値が続いている方は、早めに内科を受診して相談しましょう。

治療を受けている方はその旨を伝える

安全に歯科治療を受けていただくために:治療を受けている方はその旨を伝える

すでに高血圧症の診断を受け、治療を受けている方は、治療薬など治療内容を歯科医師にお伝えください。

また、血圧手帳をお持ちの方は、ご提示いただくようお願いします。

血圧の薬をきちんと飲む

安全に歯科治療を受けていただくために:血圧の薬をきちんと飲む

歯科治療の当日も、降圧剤はいつもどおり飲んでから来院してください。ただし、主治医から別の指示が出ている場合は、そちらに従いましょう。

血圧については、安心して通える歯科医院へきちんとご相談を

血圧については、安心して通える歯科医院へきちんとご相談を

お伝えしたように、歯科治療では、緊張や不安、処置に伴う痛みなどによって血圧が一時的に上昇することがあります。血圧が高い状態のまま治療を行うと、様々なトラブルを引き起こすリスクがあるため、注意しなくてはなりません。

血圧が気になる方は、歯科治療を受ける際にその旨を、そして血圧に関する治療を受けている方は、どのような治療を受けているか、事前に歯科医院に共有するようにしましょう。

町田歯科では、患者さんに安全・安心な歯科治療を受けていただくために、事前問診や血圧測定等の全身管理を丁寧に行っております。血圧が高めで治療を受けられるか不安な方、また、血圧の件で歯科治療に抵抗感がある方も、町田駅すぐそばの町田歯科・矯正歯科へお気軽にご相談ください。

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