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インプラント

歯1本の喪失が連鎖的に歯全体へ悪影響を及ぼす理由

歯を失う理由はさまざまですが、一度に複数本の歯を失うことはほとんどありません。多くの場合、歯は1本ずつ失われていきます。

また、抜けた歯が1本程度であれば、食事や会話など日常生活に支障を感じにくいため、そのまま放置してしまう方もいらっしゃいます。

しかし、歯が抜けたまま放置してしまうのは大変危険です。なぜなら、たった1本の歯の喪失がきっかけで、周囲の歯までも失ってしまう可能性があるからです。

今回は、なぜ1本の歯の喪失が、連鎖的な歯の喪失につながるのか、大切な歯を守るにはどうしたら良いのかについて、詳しく解説します。

1本の歯の喪失から、連鎖的に歯を失ってしまうのはなぜ?

負担の増加

1本の歯の喪失から、連鎖的に歯を失ってしまう理由:負担の増加

成人の歯の本数は上顎が14本、下顎14の合計28本です(親知らずを含めると合計32本)。当然ですが、歯が抜けると歯の数は減ってしまいます。

例えば、下顎の歯が1本抜けた場合、下顎の歯の数は13本になります。一方で上顎は14本のままです。そのため、下顎の歯は本来14本で支えていた噛み合わせの力を13本で受け止めることになり、歯1本あたりにかかる負担は大きくなります。

しかし実際には、それぞれの歯に均等に負担が増えるわけではありません。特定の歯に強い力が加わり、その負担に耐えられなかった歯は、動いたり、割れたりなどして、やがて抜け落ちてしまうことがあります。

すると、さらに歯を失ったことで、残った歯への負担はますます大きくなっていきます。このように、歯が抜けたまま放置していると、次々と歯を失ってしまうリスクが高まるのです。

歯並びの悪化

歯が抜けた影響は、歯並びにも現れます。歯並びの悪化も歯を失う理由の一つです。

水平的な歯並びの悪化

1本の歯の喪失から、連鎖的に歯を失ってしまう理由:歯並びの悪化

私たちの歯は、空いてしまったスペースを埋めようとする働きがあります。そのため、歯が抜けたまま放置すると、その隣の歯が傾いたり、中央に向かって動くようになります。

また、歯は本来、噛み合わせの力を受け止められるように並んでいます。しかし、歯が傾くと、噛み合わせの力を十分に受け止められなくなるのです。

すると、一部の歯に過度な負担がかかり、噛み合わせの力に耐えられなくなった歯は、最終的に抜けてしまうことがあります。

垂直方向の変化

歯並びの垂直方向の変化

歯を失ったまま放置していると、噛み合っていた反対側の歯が自然に伸びてくるようになります。これを挺出(ていしゅつ)といいます)。

しかし、歯を支える骨(歯槽骨:しそうこつ)も同時に増えてくれるわけではありません。そのため、歯が伸びるにつれて歯根が露出し、歯を支える力が弱くなっていきます。

虫歯や歯周病の進行

1本の歯の喪失から、連鎖的に歯を失ってしまう理由:虫歯や歯周病の進行

歯が抜けて周囲の歯が移動すると、食べ物や食べカスなどが、歯と歯の間に詰まりやすくなります。

その結果、口腔内の細菌が増殖し、口臭が強くなる原因となります。加えて、歯垢(プラーク)や歯石が蓄積しやすくなり、結果的に虫歯歯周病のリスクが高くなっていきます。

歯が1本抜けた場合の治療法

このように、歯は1本失っただけでも様々な悪影響が出てくるため、決して放置してはいけません。ここからは、もし歯を1本失った場合、どのような治療の選択肢があるのか、具体的にご説明していきましょう。

インプラント

歯が1本抜けた場合の治療法:インプラント

インプラントは、歯を失った箇所の顎の骨に人工歯根(インプラント体、フィクスチャー)を埋め込み、それを土台として人工歯(上部構造)を取り付ける治療法です。

天然歯と同じような自然な見た目と噛み心地を得られるのが何よりのメリットです。さらに、ブリッジや入れ歯より長持ちし、他の歯に影響を与えないのもインプラントならではの優れた特長です。

ただし、外科手術が必要で、原則的に自由診療のため、保険適用がなく、費用はどうしても高額になります。インプラント治療については、町田歯科コラムでもよく取り上げておりますので、興味のある方は、インプラントのカテゴリのコラムを併せてご参照ください。

ブリッジ

歯が1本抜けた場合の治療法:ブリッジ

ブリッジは、失った歯の両隣りの歯を削って土台とし、橋渡しのように被せ物で支える治療法です。接着剤で固定するため、入れ歯のような取り外しがなく、違和感が小さいのがメリットです。

メタル素材を使った保険診療の適用を受けたブリッジだけでなく、セラミックを使った、目立たず、仕上がりも美しい自費診療のブリッジなどもあります。

ただ、インプラントのような外科手術はないものの、土台とする両隣の健康な歯を削る必要があるため、長期的には、土台となる歯が傷みやすくなるのはデメリットです。健康な歯を削りたくない場合は、インプラントや部分入れ歯での治療を考えることになるでしょう。

第二大臼歯が抜けた場合、親知らずを土台にしますが、親知らずが生えていない場合は前2本の歯(小臼歯、第一大臼歯)を使った延長ブリッジを用いることになります。

なお、第二大臼歯が抜けた場合、親知らずを土台にしますが、親知らずが生えていない場合は前2本の歯(小臼歯、第一大臼歯)を使った延長ブリッジを用いることになります。

部分入れ歯

歯が1本抜けた場合の治療法:部分入れ歯

部分入れ歯は、残っている歯に金具をかけて義歯を取り付ける治療法です。

周囲の健康な歯を大きく削らないのが利点ですが、ブリッジやインプラントと比べると、噛む力が弱く感じたり、違和感を覚えることがあります。

また、1本だけの歯を補う部分入れ歯の場合、食事や会話の際に外れやすく、誤って飲み込んでしまうリスクがあるため、注意が必要です。加えて、歯が抜けている位置や状況によっては装着が難しいこともあります。

1本の歯の喪失を軽視しないで

1本の歯の喪失を軽視しないで

今回は、歯が1本抜けた場合の悪影響についてお話ししました。お伝えしたように、たった1本の歯の喪失であっても、そのまま放置していると、ドミノ倒しのように連鎖的に歯がなくなるだけでなく、歯を失うスピードも加速してしまいます。決して軽んじてはいけません。

早い段階で適切な処置を受けることで、他の歯の喪失を防ぐことが可能になります。歯が抜けたままで放置してしまっている方は、かかりつけの歯科医院へ急いでお問い合わせください。

町田歯科では、各分野の専門医たちが、歯1本1本を丁寧にケアしつつ、お口全体の健康を守ります。今回のコラムを読んで、気になる症状がある方は、お気軽に町田駅すぐそばの町田歯科へご相談ください。

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