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矯正歯科

気になる矯正治療の痛み…できるだけ少なくするにはどうしたらいいの?

「歯並びの矯正はしたいけど、矯正治療中に痛みが出るのが気になる」とお感じになる方もいらっしゃると思います。矯正治療は数ヶ月から数年と長く続く治療ですから、ずっと痛みが続くのかと思うと心配になりますよね。

そこで今回は、矯正治療の痛みの原因と対処法についてご紹介します。痛みの原因を正しく知ることで矯正治療への不安を和らげることができるでしょう。

歯の移動に伴う痛み

矯正治療中に生じる痛みの原因は、大きく分けると「歯の移動に伴う痛み」「矯正装置が当たる痛み」の2種類です。まずは歯の移動に伴う痛みから解説します。

歯が動く仕組み

矯正治療で歯が動く仕組み

歯の移動に伴う痛みがどうして起こるのかを知るために、インビザラインで歯を動かす仕組みのコラムで解説した、歯が動く仕組みについて再度理解しておきましょう。

歯を移動させたい時や位置を変えたい時、矯正治療では歯に装置を取り付けて力を加えます。すると、歯を動かしたい方向に歯が押し付けられ、その反対側に隙間ができます。

歯が動く仕組み~破骨細胞と骨芽細胞

押し付けられた側では炎症反応が起こり、破骨細胞(はこつさいぼう)という細胞が活発化して骨を溶かし始めます。そして、反対側では骨芽細胞(こつがさいぼう)という細胞が骨を作り出して隙間を埋めていきます。

矯正治療では、この破壊と再生を繰り返す身体の性質を上手に利用し、理想の位置へ歯を誘導していきますが、炎症反応が生じた時には、痛みの原因となる物質が発生します。そのため、歯を動かすと痛みを感じると考えられています。

痛みを感じる期間はどれくらい?

矯正治療中、痛みを感じる期間はどれくらい?

歯を動かす際はどうしても痛みはありますが、矯正期間中ずっと痛みが続くわけではありません。その点はご安心ください。

初めて矯正装置を装着した後の1週間ほど、もしくは装置の調整後やマウスピースの交換を受けてから、3~4日後に痛みのピークを迎えます。

痛みの感じ方には個人差がありますが、1週間程度経過すれば痛みを忘れてしまう方がほとんどです。装置に問題がなければ、痛みが長引くことはありません。

矯正装置が当たる痛み

矯正装置が当たる痛み

ワイヤーやブラケットを使用する矯正方法の場合、装置が頬や唇、舌などに当たって傷ができることがあります。

また、歯の移動に伴ってワイヤーが緩むと、先端が歯列から飛び出して頬の内側をチクチクと刺激したり、装置と粘膜の摩擦により口内炎が発生して痛みに繋がる場合もあります。

痛みを感じたら、担当医に相談してみましょう。装置に問題がないか確認してくれます。

歯が動く痛みを軽減する方法

ではここからは、痛みを軽減する方法についてお話ししていきましょう。

矯正治療において痛みを完全になくすことはできませんが、歯の移動に伴う痛みを軽減することは可能です。痛みが続いている方や不安がある方は、できるだけ早い段階で担当医へ相談してください。

矯正力の適正化

矯正治療中に歯が動く痛みを軽減する方法:矯正力の適正化

歯の移動に伴う痛みが強い場合、その原因の多くは矯正力にあります。適切な力で歯を牽引することで痛みをコントロールすることができます。

歯並びの矯正というと、歯を動かすために強い力を加えてグイグイと引っ張るイメージがあるかもしれませんが、実際の矯正治療では、弱い力を繰り返し加えていくことが大切なのです。

50〜150gほどのごく弱い力を継続的に加え続けることが痛みを抑えるポイントです。弱い力であれば、ほぼ痛むことはありません。

一つ前のマウスピースに戻してみる

矯正治療中に歯が動く痛みを軽減する方法:一つ前のマウスピースに戻してみる

最近は、取り外しができて目立ちにくいインビザラインなどのマウスピース矯正が注目を集めており、町田歯科でも人気があります。

マウスピース矯正とは、従来のようなワイヤーを使わず、着脱可能なマウスピースを段階的に交換しながら歯を動かしていく矯正方法です。興味のある方は、比べてみよう!マルチブラケット矯正とマウスピース矯正のコラムで、両者の違いを解説していますので、併せてご参照ください。

もし、マウスピースを交換した直後に歯が強く痛むなら、計画どおりに歯が移動していないのかもしれません。歯が動いていないのに関わらず、次のマウスピースを装着したことで痛みが生じた可能性があります。

すぐにかかりつけの歯科医院を受診できない場合は、応急処置として直前のマウスピースに戻すと良いでしょう。できる限り早いうちに、担当の歯科医師に相談してください。

矯正装置による痛みを和らげる方法

続いて、矯正装置が原因となる痛みを解消する方法を解説します。

ワックスで矯正装置を覆う

矯正装置による痛みを和らげる方法:ワックスで矯正装置を覆う

矯正装置が頬やお口の粘膜に当たって痛む場合は、矯正用のワックスで患部を覆いましょう。装置のデコボコをワックスで覆うことで、粘膜への刺激を防ぐことができます。

ただし、ワックスを使った保護は一時的な対処法のため、食事や会話の際に外れやすくなります。頻繁に外れる場合は担当医に相談しましょう。

歯科医院で矯正装置のワイヤーをカットしてもらう

矯正装置による痛みを和らげる方法:歯科医院で矯正装置のワイヤーをカットしてもらう

ワイヤーによる矯正治療の場合、歯が動くことでワイヤーが緩み、口の中で刺さってしまうことがあります。そんな時は、かかりつけの歯科医院で矯正装置のワイヤーをカットしてもらいましょう。絶対に自分でワイヤーを切ったりしてはいけません。

ワイヤーは形状記憶合金で作られており、とても硬い素材です。無理に切ろうとすると矯正装置そのものが外れてしまったり、ワイヤーが歪んでしまうこともあります。

すぐに歯科医院を受診できない場合は、応急処置として前述のワックスで覆い、お口の中を傷つけないように守ってください。

マウスピース矯正に変更する

矯正装置による痛みを和らげる方法:マウスピース矯正に変更する

一般的に、矯正治療と聞いて思い浮かぶのは、従来のワイヤーを使った治療法ではないでしょうか。今回のコラムでも多く出てきましたが、ワイヤーとブラケットを使って歯を動かす矯正治療法をマルチブラケット矯正(ワイヤー矯正)といいます。

マルチブラケット矯正は様々な症例に対応できる優れた治療法なのですが、ワイヤーやブラケットなどの複雑な装置が必要になります。また、お伝えしたように、ワイヤーが粘膜に刺さって口腔内を傷つけてしまったり、装置が外れてしまうリスクも含んでいます。

もし、頻繁に装置が外れたり、矯正装置が頬などに当たって困っているなら、マウスピース矯正への変更を検討するのも良いでしょう。

マウスピース装置は歯列にぴったりとフィットする薄い装置のため、粘膜を傷つけることはほとんどありません。ただ、あらゆる症例に使用できるわけではありませんので、気になる方は歯科医院で相談してみましょう。

矯正治療に伴う痛みが不安な方も、ぜひ町田歯科にご相談ください

町田歯科の矯正医 桂田先生

矯正治療の場合、痛みの原因のほとんどは歯の移動によるものです。歯が動く際、炎症反応が生じるため痛みが発生します。

言い換えれば、矯正治療の痛みは順調に歯が動いている証拠です。「計画どおりに歯が動いている」とポジティブに捉えていきましょう。

また、歯の移動に伴う痛みは完全になくすことはできませんが、痛みを抑えることは可能です。痛みに敏感な方は、事前に担当医と相談することをおすすめします。

町田歯科は、日本矯正歯科学会の認定医が在籍し、矯正治療の専門知識や経験も豊富な歯科医院です。町田歯科ならではの矯正の特長や治療例、料金などについては、町田歯科の矯正情報特設サイトでも解説しております。

町田歯科は、徹底して痛みに配慮した治療を心がけていますので、矯正治療をご検討の方はもちろん、矯正の痛みに不安を感じている方も、お気軽にご相談いただければと思います。

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