「歯科医院の数はコンビニより多い」と聞いたたことがある方は多いでしょう。歯科業界に身を置いている立場からすると、歯医者はずっと古くからある業種なので、コンビニの増加ペースが歯科の医院数を上回ったという印象でもあるのですが、それはいったん置いておきましょう(笑)
実際に厚生労働省の令和6年の医療施設動態調査を見ると、歯科医院の数は約6万6000であり、対するコンビニは日本フランチャイズチェーン協会の資料を参照すると、約5万5000となっており、歯科医院の方が多いのは事実です。
このような状況のため、「何かあった時にすぐに行ける歯科医院で診てもらえればいい」と考える方もいらっしゃいますが、これは正直おすすめはできません。
同じ歯科医院に通い続ける、言いかえればかかりつけの歯科医院を持つことにはとても大きなメリットがあるのです。今回は、そんなかかりつけの歯科医院があることの良さについてご紹介します。
かかりつけの歯科医院を持つメリット
かかりつけの歯科医院があると、以下のようなメリットがあります。
信頼関係を築きやすい
私たちは、滅多に出会わない人より、よく出会う人の方が信頼関係を築きやすいものですよね。お互いの気持ちも分かりやすくなりますし、会話も自然でスムーズになるからです。
これは歯科医師も同じです。初めて行く歯科医院より、通い続けている歯科医院の医師の方が、信頼関係を築きやすいと言えるでしょう。
不安なことや相談したいことがある場合、信頼関係がある方が聞きやすいのはもちろんですから、これはかかりつけの歯科医院に通い続けるメリットのひとつです。
診療方針が一貫している
かかりつけの歯科医院に通っている場合、基本的に同じ歯科医師が診断し、治療法を決めるので、診療方針が一貫しています。歯科医師が複数いる歯科医院でも、同じ管理者の治療方針で複数の歯科医師が診療にあたります。
もし診療方針がその都度変わると、患者さんからすれば、混乱や不安が生まれてしまいます。
同じ歯科医院であれば診療方針が保たれるので、受診された患者さんたちが迷ったり、困ったりすることがありません。
歯やお口の健康を保ちやすい
これまで多くのコラムでお伝えしてきたように、歯やお口の健康を保つには、定期的に歯のクリーニングやメインテナンスを受けるなど、歯科医院での検診が欠かせません。
上述のとおり、かかりつけの歯科医院に通っていれば、信頼関係も築きやすく、診療方針も一貫しているので、定期的な受診もしやすくなります。
このため、同じ歯科医院に通い続ける方が、歯やお口の健康を保ちやすくなると言えます。
問診や検査、処置が重複せずに済む
歯科医院をたびたび変えていると、新しい歯科医院に行くたびに、問診票に記入したり、レントゲン写真を撮影することになります。場合によっては検査も行わるでしょう。
この場合、各種の必要な料金に加え、再診料より高い初診料も請求されることになります。
かかりつけの歯科医院なら、検査やレントゲン撮影を何度も受けなくて済みますし、初診料は必要ありませんから、医療費も節約できます。費用面においても、かかりつけの歯科医院にはメリットがあります。
過去の治療歴が分かる
同じ歯科医院に通っていると、過去にどのような症状があり、どのような治療を受けてきたのかが分かりやすくなります。
もし歯に問題が生じた場合、これまでどのような経過をたどっていたのかが分かると、治療のための重要な判断材料になってくれますので、過去の治療歴が把握できることもかかりつけの歯科医院に通うメリットです。
同じ歯科医院に通い続けるデメリットはないの?
かかりつけの歯科医院に通うメリットについてお話ししてきましたが、逆にデメリットはないのかとお感じになる方もいらっしゃるかもしれません。基本的にはメリットの方が多いのですが、デメリットとなりそうな部分についてもきちんと挙げておきましょう。
診断の偏り
お伝えしたように、同じ歯科医院に通い続けると、同じ歯科医師が診療に当たりますから、診療に偏りが出る可能性があります。
歯やお口の病気の診断に対する考え方は、これまでの診療経験などに基づくところもあるので、歯科医師によって異なります。
歯やお口に何らかの症状があるけれど、いくら診てもらっても原因がわからないという場合、もしかしたら、セカンドオピニオンによって別の歯科医師に診てもらうと原因が分かることがあります。
町田歯科では、セカンドオピニオンも積極的に行っております。詳しくは、歯科でも大切!セカンドオピニオンとは?のコラムをご参照ください。
治療方針の違い
同じく、治療に対する考え方も、歯科医師によって異なります。
例えば虫歯治療についても、「この程度なら経過観察する」という歯科医師もいれば、「積極的に削って詰める」という歯科医師もいるでしょう。
抜歯の判断についても同じで、「抜かずに治療しよう」という歯科医師もいれば、「あまり長くは持たないから抜いた方が良い」と考える歯科医師もいます。
同じ歯科医院に通っていると同じ治療方針での診療が続きます。症状の改善に行き詰まった時、別のアプローチの方が良い可能性もあります。このような場合も、セカンドオピニオンを活用してみるのが良いでしょう。
治療法が古いかもしれない
通い続けている歯科医院の歯科医師が、新しい治療法や治療器具を導入していない場合、治療法が古くなっているケースも考えられます。
もちろん、古い治療法が全て悪いというわけではありませんが、同じ歯科医院に通い続けていると、それに気づかない可能性もあります。
前回のコラムでお話ししたように、近年は歯科にもコンピューターテクノロジーが盛んに導入され、技術革新が進み、様々な新しい治療法が誕生しています。町田歯科は、町田でも有数の最新の設備を備え、歯学博士も在籍し、常に新しい治療法へのキャッチアップを怠りませんので、ご安心ください。
新たな治療法については、町田歯科ブログでも定期的に配信いたしますので、興味のある方は併せてご参照ください。
町田でかかりつけの歯科医院をお探しなら町田歯科へ
今回は、かかりつけの歯科医院を持つメリットついてお話ししました。同じ歯科医院に通い続ければ、信頼関係が築け、一貫した診療方針で、歯やお口の健康維持に効果的なのがお分かりいただけたかと思います。
ただ、現在通っている歯科医院について、診療の偏りや治療方針に疑問を感じる場合は、セカンドオピニオンを利用し、別の歯科医院の見解を仰いでみるのも良いでしょう。
おかげさまで町田歯科には、長年通ってくださっている方や、他院から転院された方が多くいらっしゃいます。
綿密なカウンセリングを通じ、一人ひとりの患者さんときちんとコミュニケーションをすることで、確かな信頼関係を築き、歯やお口の健康を長く保てるよう、スタッフ一同が励んでおりますので、町田でかかりつけの歯科医院をお探しの方は、町田駅そばの町田歯科にぜひお越しください。